103系 大阪環状線・桜島線
元々、山手線向けに製造された103系にとって、山手線と路線環境がほぼ一致する大阪環状線は非常に適していた路線であった。
その上、国鉄時代は新車投入は首都圏を重点的に行なっており、関西地区への通勤型の新車投入は京阪神緩行線のみに絞られるなど優先順位が低く、
民営化以降も大阪環状線は103系で充分と考えられ、なかなか新車を投入する気配を見せなかった。
以上の点から、大阪環状線での103系の活躍は非常に長かった。
2005年の321系の投入以降、201系の転入で多くの103系が転出したが、それでも2014年時点で8連7本が在籍していた。
そして、JR西日本の新車投入の波は遂に大阪環状線にも及び、323系の投入で2017年を最後に運用終了となった。
クハ103-1やクハ103-501といったように、見るからに古そうな車両番号が在籍していたこともあったが、
これらの車両のほとんどはクハだけを差し替えられる形で転入し、専ら新製された冷房付きの中間車と組まされることが多く、
割と早いタイミングで冷房改造が施されていた。
そのためこれらの車両のうち、冷房改造がなされた車両のほとんどは21世紀まで残っていたという。
その上、関西線電化による101系捻出のため、1973年には新製冷房車が84両も投入されており、
これらの車両も殆どが2005~2006年頃まで大阪環状線から動かずに過ごしていた。
以上の点もあり、総じて大阪環状線の冷房化率は1970年代後半あたりから高かった。
1. 車両の特徴 |
1-1. 103系初期車(1969年落成&1971年転入) 工事中 |
2. 編成表 |
2-1. 1979年時点 |
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